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何度も何度もFTPが切断される・・・本当にあったバックアッププラグインの怖い話

「ワードプレスのフォルダをダウンロードしようとしたら、途中で切られてしまうんですよ」


聞くと、今まで書いた記事やアップした写真が消えてしまうと泣くに泣けないので、バックアッププラグインは当初から導入済みとのこと。

ワードプレスで企業ブログを運用しはじめだいぶ記事も溜まってきたので、さらに今現在のサーバー上のファイルを一度手元に保存しておこうと試みたそうです。


そういう連絡を受け、実際に試してみました。たしかに、途中でぷっつり切られるんですよ。

何度もやりなおしても、最後まで終わりません。

ツツツーと、進んだかと思ったら

「切断されました」

おかしい。

はじめのうちは、

「混雑かな?」
なんて思ってやり直すんですが、何度やってもすべてをダウンロードできない。


念の為に回線を変えても同じ。

色々試して、探し回ってようやく気が付きました。

ホスティング会社が提供している付属のFTPサービスはセキュリティのためか、タイムアウト時間が設定され、さらに短めな様子です。なるほど・・・

さらにディレクトリを見てみると、

「なんちゃらbackup ・・・・*00MB」

この数百メガのファイルはバックアップのプラグインが出どころで、きちんと機能しているようです。と、安心したのもつかの間の話。

背筋が凍りました。何が怖いって、

このファイルは削除する以外に使いみちがない・・・。
重すぎてこちらのFTPサーバ経由ではダウンロードもできなければ、ローカルからブラウザ上で読み込ませることもできません。ひょっとしたらファイルシステム経由で復元できるのかもしれませんが、
本番サーバーだから試すわけにもいかない・・・
さらに、どう使っていいかお客さん自身もよく分かっておられないご様子。


よく見てみると、このなんちゃらbackupファイルはプラグインが定期的に生成しておりズンズン作りっぱなしのため、数百メガのいわばゴミファイルが積もり積もっている状況でした。


・・・・


プラグインで機能を自分好みにカスタマイズしたり、拡張できるのがワードプレスのいいところです。
しかしバックアッププラグインというのは、

スムーズに元に戻せて初めて役割を果たすもの。

データが消える、と一口に言ってもその原因は様々です。
頼りのバックアッププラグインが、どういう状況を想定してのものなのか考えながら導入しないと、いざというとき頼りになりません。

ちなみにデータのロストで「あるある」なのは、

「間違ってFTPでディレクトリをまるごと削除してしまった」というケース。
こういう場合は、バックアップファイルが手元にないと復元できないのはお分かりの通りです。

なかには、「数あれば大丈夫だろう」と、

バックアッププラグインを2つも3つも入れている方にお会いしたこともありました。