ワードプレスとPHPのバージョンは片方だけが新しくてもいいのか？

「最新バージョンにしてください」

各所各所でそう言われる、バージョン問題。

PHPも最新、ワードプレスも最新。
これが基本ですが、色々とお話を伺っていると必ずしもそうできない事情もあるようです。

よくあるのが

「プラグインが最新のワードプレス、PHPに対応していないから」
という場合。どうしたらいいのか考えてみます。

プラグインが更新されず放置状態にあるのはよくある話。

悩ましいですね。理想としては「そのプラグインは使わない」ということになるのですがそうも言っていられないと。

「仕方ないからプラグインのほうを最新版に合うように改修してもらった上で、WP本体、PHPともにバージョンアップする」というのが及第点になります。
基本的には開発者以外がプラグインを直接改修するのは避けましょう、と言われています。

これはバージョンアップなどで整合性がとれなくなるためですが、放置状態にあるプラグインなら視野に入ってくるでしょう。
しかし自分で改修ができないユーザーさんは、

「間をとってWP本体か、PHPのどちらかをバージョンアップすればよくね？」 となることがあるようです。さて、表題の件。

「ワードプレスとPHPのバージョンは片方だけが新しくてもいいのか？」
ワードプレスの要件によりますと

• PHP バージョン 7.4 以上。
• MySQL バージョン 5.6 以上、または MariaDB バージョン 10.1 以上。
• HTTPS 対応

とあります。

ワードプレス本体については「PHP 5.6.20以上及び MySQL 5.0以上で動きます」とありますね。

注意: 古いバージョンの PHP や MySQL しか使えない古い環境にいる場合でも、WordPress は PHP 5.6.20以上及び MySQL 5.0以上で動きます。しかしこれらの古いバージョンは既に公式でサポートが終了しており、サイトを脆弱性にさらす危険性があります。

これを受けて
「古いワードプレスだけど、プラグインが最新のワードプレスに未対応だし、PHPは5.6.20以上とあるから、PHPだけバージョンアップしても大丈夫！」
とはなりません。PHPの最新バージョンはPHP8ですが、例えばワードプレス4.xをPHP8で動かすとエラーや警告が頻発することでしょう。こうなるとプラグインどころではありません。

古いワードプレスがとあるPHPの機能を利用しているとします。そのPHPの機能が未来永劫に渡って提供されるとは限りません。実際にphp5.6.xから消えた機能は山程あります。

「PHPをバージョンアップしたらワードプレスがエラー出る。ワードプレスをバージョンアップすると、プラグインが使えない」
悩ましいところですが、こういう場合は代わりのプラグインを探すのが良さそうです。

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